こんにちは、ソムリエのたきてんです☺️


今回はシャンパンの起源について解説していきたいと思います。

皆様ご存知かも知れませんがシャンパンの始まりには諸説ありますが、シャンパーニュ地方で本格的なスパークリングワインを開発したのは実はあの方だったのです!


それでは、今回も最後までごゆっくりとご覧ください🤩


1シャンパンの起源はドン・ペリニョン


スパークリングワインのシャンパーニュを発明したのは、ベネディクト派の修道士でオーヴィレール大修道院の醸造長であったピエール・ペリニョン(1668~1715 ドンペリニョン)であったとされています。(※諸説有り)

 そしてピエールペリニョンは盲目であったとされています。


「ドン・ペリニヨン」今では誰もが聞いたことのあるシャンパンの銘柄ですが、ドン・ピエール・ペリニヨンの名前から名付けられました。


17世紀頃、赤ワインの産地だったシャンパーニュ地方では樽に入れて保管されているワインに、ときおり泡が発生するのが悩みでした。

現在のような設備の無い時代で澄みきったワインを造り出すのは至難の業だったのです。

それ故にシャンパーニュ地方のワインは、スパークリングワインの形になる以前から微発泡性のワインだったとされています。


当時は今のような温度管理ができない時代でした。

発酵が完全に完了する前に冬を迎えてしまい、酵母が活動を休止してしまいます。

春になって活動を再開しますが栓がされた樽のなかに生成された二酸化炭素が溶け込み、泡が発生してしまっていたのです。

今のようなきめ細やかな泡ではなく、雑味になるような後味の悪い泡でした。

修道院のワイン食料貯蔵庫長として、29歳で管理責任者となったドン・ペリニヨンも泡に悩まされている一人でした。


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画像出典:シャンパーニュ専門店「マチュザレム」

[https://mathusalem.jp/?mode=grp&gid=898667:title]


実は彼も泡のないワインをつくることに試行錯誤した人だったのです。

シャンパーニュ地方はパリの北東、北緯50度に位置しておりとても寒い地域です。

気候的に恵まれたブルゴーニュ地方には赤ワインでかなわないと思っていたドン・ペリニオンは白ワインを作りたいと考えました。

シャンパーニュ地方は赤ワインの産地なので、あるのは黒ぶどうのピノ・ノワールばかりです。

そこで彼は、黒ぶどうを軽くしぼることで、皮の赤い色が液体に入らないことを発見します。

そして黒ぶどうから白ワインを造ることで、泡は各段に少なくなったのです。

それでもまだ泡の無いワインを造り出すことは叶いません。


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画像出典:Premier Champagne

[http://blog.premierchampagne.com/2017/03/what-is-riddling.html?m=1:title]

そのころガラス瓶が登場し始め、シャンパーニュ地方のワインを樽に入ったワインからガラス瓶に移し替えてイギリスに輸出するようになりました。 


そうすると、ドン・ペリニオンの思いに反して泡の入った白ワインの華やかさがイギリスの貴族階級の間でもてはやされるようになったのです。

「え、なんで?泡があったら良くないんじゃないの?」

といった心境だったことでしょう。

現在のようなきめ細かな泡になるのはまだまだ先ですが、こうして現在のシャンパーニュの原型となるワインが偶然完成しました。

ワイン作りに大きく貢献した彼が他界した後、オーヴィレール修道院とぶどう畑をモエ・エ・シャンドン社が所有し、ドン・ペリニヨンの商標権を取得しました。


そして、ドン・ペリニヨンの名前を冠したシャンパーニュを世に出したのです。

ドン・ペリニヨンこそがシャンパンの起源であり、キング・オブ・シャンパンとして現在もその名を轟かせています。


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2お祝いの飲み物となったシャンパン

中世までキリスト教国ではブドウ栽培に携わるのは修道士とされておりワインは聖なるものとして、教会のミサにて供されました。


898年から1825年まで、フランス国王の戴冠式は、シャンパーニュ地方の中心都市ランスで執り行うのが慣例でした。

ノートルダムの鐘で有名なランス大聖堂で行われていたのです。

言い伝えによると、戴冠式後の祝宴では、シャンパーニュのワイン、つまりシャンパンが大いに供されたということです。

初期のころからその味わいと繊細さが高く評価され、シャンパーニュ地方を訪れる国王にはワインが捧げられました。

そのような経緯で王侯貴族にシャンパンは瞬く間に普及していきます。


最高級の象徴であるシャンパーニュは、200年も前から各国の国王家の婚礼式典の場に必ず供されてきました。

1889年と1900年には、華々しい大舞台であるブリュッセルとパリの万博にも招かれ年を追うごとに特別なワインというイメージを確立してきたのです。

今日では、特別な機会として華やかに演出したいイベントでは、シャンパーニュを開けるのが通例となっています。

スポーツ競技での勝利を祝うには、勝利者と観衆にシャンパーニュを惜しげなくふりまき、こうして魅惑のボトルを手にする姿が人々の記憶に残ります。

現在、船の進水式ではシャンパンの瓶をぶつけて進水させます。

F1レースのエンディングには表彰台でシャンパンファイトが行われます。

このように、シャンパンは思わぬ偶然の産物でありながら、現在ではお祝いのシーンでは欠かせない特別な飲み物となったのです。

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今回も最後までご覧くださいましてありがとうございます😊


僕も大切な人の誕生日にはシャンパンでお祝いする様にしてみます🍾

皆様も機会があればシャンパンでお祝いしてみてください😊


それではまた次回〜🤗

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