こんにちは、ソムリエのたきてんです😊


いつもご覧くださいましてありがとうございます⭐️


今回は試験対策産地編、日本を解説していきたいと思います🍷



長いお付き合いになるかと思いますが、今回もゆっくりと最後までご覧ください🤩



日本


1プロフィール

ほとんどの都道府県でワインが造られておりワイナリー件数は283軒です。


北限と南限の緯度の差は約15度です。


日本ワインの年間生産量は880000ℓ、国民一人当たりの年間消費量は3.6ℓです。


主要産地は山梨、北海道、長野、山形の4県です。


日本ワインを造っているワイナリーの多い順は、山梨県→北海道→山形県→岩手県の順になります。


2 歴史

日本のワイン造りは明治初期に甲府で始まりました。


川上善兵衛は私財を投げ打ち、1922年に22品種を優良品種として発表しました。

 

画像出典:Wikipedia

https://images.app.goo.gl/trRFjoqSNAeHJ3r98 

27年にはマスカットベリーAやブラッククイーンなどの日本独自の改良品種を新潟で開発しました。

    

現在でも岩の原ワイナリーとして運営されています。

     

3 主要品種


日本固有の品種「甲州」、次いでマスカットベリーAが多く用いられます。


ヨーロッパ系品種では赤ワイン用がメルロ、次いでカベルネソーヴィニヨン、ツヴァイゲルトレーベ、白ワイン用品種ではシャルドネ、次いでケルナー、ミュラー・トウルガル、リースリング・リオンとなります。


 アメリカ系品種はフォクシーフレーバーやキャンディ香と称され、デラウェア、キャンベルアーリー、ナイアガラなどが用いられます。


 野生生ブドウはヴィティ・コワニティとなります。


4 品質分類


① 酒税法による分別


ブドウとブドウ以外の果実の区分はされておらず、干しブドウや濃縮果汁を使うことも認められています。


さらに水を使うことも出来ます。


ワイナリー協会が定める国産ワインの表示基準としては、主な原材料やブドウ産地に、品種、年号、さらには「貴腐」「元詰め」などの特定用語の表示基準も規定されています。


 国産ブドウ100%使用した場合のみ「日本ワイン」を名乗る事ができ、国内産地表示、品種表示、年号表示が可能となります。


国内産ワインと日本ワインの違いを覚えておきましょう。


② 地理的表示について


13年7月には国税庁が「山梨」をワイン産地として初めて認定しました。
ちなみに「地理的表示」とは産地を表記するためには条件がありますよ、という意味です。


その為、他国が「山梨」表記を使う事が出来なくなりました。


5 主要産地


① 山梨県


ワインの生産量もワイナリー数も日本随一。


現在81軒で日本のワイナリー約3分の1が山梨に集中しています。


ちなみにワイン元年と定められたのは1973年です。



2010年には甲州が、13年にはマスカットベリーAが「国際ぶどう・ぶどう酒機構(OIV)」のリストに登録され、輸出する際には品種名を記載出来るようになりました。


2013年には国税庁が「山梨」をワイン産地として指定し、地理的表示の山梨がスタートしました。


甲州市、山梨市、笛吹市を含む甲州盆地東部は日本ワイン造り発祥の地でもあります。


1) 主要なぶどう品種


甲州が最も多く、次いでマスカットベリーA、デラウェアの順です。


2) 主なワイン産地


甲府盆地東部、甲府盆地中央部、甲府盆地北西部、甲府盆地盆地西部に分類されます。


「勝沼ぶどうの丘」

https://www.city.koshu.yamanashi.jp/shisei/kakuka/detail/%E3%81%B6%E3%81%A9%E3%81%86%E3%81%AE%E4%B8%98



② 長野県


ワイナリーの件数は34軒あり、信州ワインバレー構想を実行中です。


メルシャンやサントリーの大手ワイン会社が所在しています。


1) 歴史


明治初期、明治政府の殖産興業政策の一環としてワイン造りが奨励されました。


1872年に百瀬二郎が山ぶどうによるワイン造りの免許を大蔵省に申請しました。


これが日本初のワイン醸造に関する願書となります。


戦時中にメルシャン(旧大黒ぶどう酒醸造会社)とサントリー(旧寿屋)の大手2社が進出して来ました。


2013年には県が信州ワインバレー構想を発表し、ワイン産業の推進を進めました。


東御市(’10)、高山市(’11)坂上市(’13)、山形村(’14)、塩尻市(’14)、上田市(’14)、小諸市(’15)が特区に認定を受けています。


また、2015年には千曲川ワインバレー8市町村が広域で認定を受けています。


2) 主な品種


主なぶどう品種はメルロ、シャルドネ、生食用ではコンコードやナイアガラが多いです。


3) 桔梗ケ原ワインバレー


松本盆地の南端の塩尻市全てが含まれます。 標高700〜800mの高地になり、ぶどう育成期間の日照時間は全国で1、2位を争います。


また、長野県におけるワイン造り発祥の地です。


加工用ぶどうで現在最も多いのはコンコードで、次いでナイアガラとなります。


4) 千曲川ワインバレー


上流の佐久市から下流の中野市までの千曲川流域になります。


雨量は少ないです。


上田平と佐久盆地周辺について、千曲川上流の佐久盆地と上田平は浅間山およびそこから西に連なる南西斜面です。


標高600〜900mの間にぶどう園があり、冷涼でシャルドネの評価は高いです。


他にはメルロ、シャルドネ、ピノ・ノワール、ソーヴィニヨンブランが栽培されています。


仕立ては垣根仕立てです。


上田市、坂城町には大手メーカー2社が所在しています。


小諸市は幾分冷涼でシャルドネに適しており、東御一体は火山灰由来の黒ボクが多く、一部粘土質です。


長野盆地とその周辺は千曲川の下流にあります。 


ヨーロッパ系品種のぶどう園が激増しています。


 シャルドネ、メルロ、カベルネソーヴィニヨンなどが栽培されて、標高600m以上で気候は冷涼で、土壌は黒ボクと粘土質です。


5) 日本アルプスワインバレー


松本盆地から南端の塩尻市を除いたエリア。


土壌は礫を多く含む低土地と粘土質です。


品種はナイアガラやコンコードといったアメリカ品種がいまだに多いです。


6) 天竜川ワインバレー


伊那盆地は南アルプスと中央アルプスに挟まれており「伊那谷」とも呼ばれています。


一帯は古くからリンゴや梨の産地でまだワイン用のぶどう園も少ないです。


品種は山ぶどうとヤマソーヴィニヨンが挙げられ、土壌は黒ボクと礫を含む低土地です。


画像出典:nagano-wine

http://www.nagano-wine.jp/charm/winery.php


③ 北海道


北海道は日本のワイン造りにおいて、長野県と並ぶ活気のある土地です。


北海道のワインはヨーロッパ系品種が多いく、 ドメーヌ(原材料ぶどうが自社畑産)といえるワイナリーが複数存在します。


1) 歴史


北海道で初めてワインが造られたのは1876年で、現在ワイナリーの数は34軒です。


2) 気候風土


北海道の大部分は冷帯多雨気候。


基本的には冷涼、低温で梅雨もなく台風も来ません。


3) 主な品種


白用品種はナイアガラ、デラウェア、ケルナーなどが主要品種です。


 赤用品種はキャンベルアーリー、ツヴァイゲルトレーベ、セイベル13053、山幸、清見が主要品種となります。


4) 主なワイン産地


空知地方と後志地方が中心だが後志地方が栽培面積、収穫量共に道内1位。


2011年には余市町がワイン特区に認定されました。


画像出典:イエノミスタイル

https://www.ienomistyle.com/trend/20180911-1537


④ その他の産地


1) 山形県


山形県は日本一のデラウェアの産地で、ワインに仕込まれている量もマスカットベリーAと1、2位を争います。


2016年、上山市と南陽市がワイン特区に認定されました。


タケダワイナリーが有名で、2015年にはかみのやまワインの郷プロジェクトがスタートしました。


2) 新潟県


新潟県は角田浜と越前浜に新潟ワインコーストが発足。


新潟平野は「地図にない湖」と知られています。


3) 岩手県


岩手県は2011年の東日本大震災の影響からワイン栽培が活性化しました。


主要品種はヤマブドウです。


6 日本編の重要ポイント


日本編では以下のポイントが重要事項となりますので特に覚えおきましょう。


・日本ワインの生産量と国民一人あたりの消費量


・北限から南限までの緯度の差


・日本ワインの発祥地と年代


・川上善兵衛について


・日本の気候風土


・日本ワインの地理的表示について


・日本の主要産地について(特に山梨県と長野県)


7 日本編の試験対策問題


最新の問題20問ですので参考にしてみて下さい。


① 日本編の出題20問


1) 九州でワイン醸造に最も使用されているブドウ品種は何か


2) 中国・四国地方でテラロッサ土壌の県はどこでしょうか


3) 山梨県韮崎市穂坂で栽培されているブドウ品種は何か


4) 日本においてデラウェアの栽培が始まったのは何処か


5) 北海道後志地方でワイン用ブドウを最も栽培している産地は何処か


6) 1877年に日本で初めて民間ワイナリーが造られた場所は何処か


7) 山ブドウと清美の交配品種は何か


8) ブラッククィーンの交配品種は何か


9) 日本においてワインのラベル表示を規定する法律が決められたのはいつか


10) 2016年の統計で、日本で最も多く栽培されているヨーロッパ系ブドウ品種は何か


11) 甲斐ブランの交配品種は何か


12) 千曲川ワインバレーの町名は何か


13) 島根県の特徴は何か


14) 甲州ブドウの栽培北限は何処か


15) 岩の原ぶどう園の開演年はいつか


16) 日本でリージョン3にあたる地域は何処か


17) 長野県大町市が属するワイン産地は何処か


18) 甲州ブドウの発祥地は何処か


19) 日本でチリワインの輸入が増加した年はいつか


20) 信州ワインバレー構想が始まったのはいつか


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最後までご覧くださいましてありがとうございました😊


日本の出題に関しては多くても5〜6問程度と想定出来ます。


山梨と長野のワイン特区、イベント年代、川上善兵衛ネタは鉄板で抑えておきましょう!


次回は南アフリカについて解説させていただきたいと思います🍷


②日本編出題20問の回答


1) キャンベル・アーリー

2) 岡山県

3) マスカットベーリーA、カベルネソーヴィニヨン 

4) 甲州市塩山地区奥野田

5) 余市町

6) 山梨県祝村

7) 山幸

8) ベーリー×ゴールデン・クィーン

9) 2015年

10) メルロー

11) 甲州×ピノ・ブラン

12) 小布施町、坂城町

13) 甲州が多く、小公子が有名

14) 山形・庄内

15) 1893年

16) 山形県

17) 日本アルプスワインバレー

18) 甲州盆地東部

19) 2007年

20) 2013年


ソムリエ試験対策問題集日本編

試験問題集を解きながら重要ポイントを覚えていきましょう😄


管理人 たきてん

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