こんにちわ❗️
ソムリエのたきてんです😊
ワインといえばフランス、フランスワインといえばボルドー地方やブルゴーニュ地方のワインを思い浮かべますよね。
この2つの産地が世界中で理想的なワインのモデルとされています。
でも、実際のところこの2大産地の違いとはいったい何なんでしょうか。
今回はそんな疑問について解説していきたいと思います。
おおよそこの2つの産地を理解すればワインの話しも理解し易くなると思います。
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください🤩
1 ボルドーワインの特徴
ボルドー地方はフランス最大のAOCワイン産地で、約90%が赤ワインを生産しています。
ボルドー地方を代表する製法として、「ボルドーブレンド」がありますが、これは同じ色同士のワインをブレンドして造る製法です。
ワインをブレンドする理由にはフランスワインのテロワールに対するこだわりが強く起因しています。
テロワール主義と言って、その畑には一切手を加えず基本的には自然のあるがままに育ったブドウを使用するということです。
水を撒く事も農薬を使用する事も一切出来ません。もし雨が降らなかったらそれはそれ、逆に降りすぎてもアウトという事です。
そこによく聞く「ブドウの当たり年」の理由があります。
それはその年の気候条件が良く、素晴らしいブドウが育ちましたよー、という事が「当たり年」とされています。
じゃあ気候条件が悪い時はどうするの?と思いますよね。
そこで考え出されたのが「ボルドーブレンド」という製法なのです。
気候条件に左右されやすい品種の代表は晩熟のカベルネ・ソーヴィニヨンで、逆に早熟のメルロは気候条件に左右されにくいとされています。
この2つの品種をベースにブレンドした物が、ボルドーワインとなるのです。
カベルネが悪い年はメルロを多めに配合し、カベルネが良い年はメルロを少なめに配合するなどの調整を行なって一定の品質を守っているのでした。
これがボルドーワインの特徴的な製法「ボルドーブレンド」です。
ボトルの形状について、ボルドーワインはカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロなど色の濃いブドウを使用してボリューム感がありストラクチャーのしっかりとしたワインを造っています。
それはつまりタンニンがしっかりと効いているという事でもあるので澱が比較的多く発生します。
ボルドーワインのボトルはイカリ型がほとんどですが、その理由としてその澱が関係しています。
タンニンが強く長期熟成タイプのワインが多いので澱が発生しやすくなります。
そこでワインを注ぐ際にイカリ型ボトルの肩の部分で澱を止めるという狙いがあるからです。
ちなみにワインボトルの底に凹んだ部分がありますが、それも澱がそこに溜まるようにと考えられた結果なのです。
代表的なブドウ品種は黒ブドウがカベルネ・ソーヴィニヨンやメルロやプティヴェルドで濃い系のワインを造るのが一般的で、白ブドウはセミヨンなどを使用した貴腐ワインが有名です。
格付けの仕方は畑にも格付けがありますが、なんといってもシャトーに格付けをするのがボルドー地区では一般的です。
これは1855年のパリ万博の際に皇帝ナポレオン3世が外国人にもワインの良し悪しを分かりやすくするために格付けをするように指示したのが始まりとされています。
代表的なシャトーは5大シャトーのムートンロートシルト、マルゴー、ラフィットロートシルト、オーブリオン、ラトゥールをはじめメドック地区では61の格付けシャトーがあります。
その他ではポムロール地区のル・パンや、ワインの王様ロマネ・コンティと双璧をなすペトリュスなどが代表的です。
↓ボルドー地区の詳しい情報はこちらからどうぞ↓
2 ブルゴーニュワインの特徴
ブルゴーニュ地方にも非常に多くのAOCワインがあり、特にコート・ドールと呼ばれる地域のアペラシオンは最高級ワインです。
そして、日本でも有名なボージョレー地区もあり、そのブドウ栽培面積はブルゴーニュ地方の半分を占めます。
ブルゴーニュワインの特徴としては、ボルドーワインとは対照的に他の品種をブレンドせず1つの品種のみを使用したワイン造りを行う所です。
ブルゴーニュワインは「ワインの王」と呼ばれていて、赤ワインも白ワインも傑出したレベルのものがあります。
それぞれが唯一無二の味わいを誇り、世界的名声を得ています。
ボトルの形状はなで肩のボトルが多く、これは使用するブドウに由来します。
先程ご説明したボルドーワインではタンニンが強く澱が出やすい為にイカリ型の形状をしています。
対してブルゴーニュワインはピノ・ノワールやガメイなどのどちらかというと酸が魅力的で割と軽めなワインが多いです。
なので比較的澱も出にくいことからなで肩のボトルを使用しています。
その事からボルドーは男性的で、ブルゴーニュは女性的と表現される事もあります。
代表的なブドウ品種は先程も述べましたが黒ブドウではピノ・ノワールやガメイ種、白ブドウはほとんどがシャルドネで、一部でアリゴテを使用しています。
つまり、ブルゴーニュワインの赤はほぼピノ・ノワール、白はほぼシャルドネという事になりますね。
格付けの仕方はボルドー地区がシャトーに格付けをしているのに対してブルゴーニュでは畑そのものに格付けをしています。
最高位がグランクリュ(特級畑)、次にプルミエクリュ(一級畑)、その後、村名→地区名→地域名といった並びになっています。
代表的なグランクリュでは皆様ご存知のロマネ・コンティ、ラ・ターシュ、グランエシェゾーなどのグランクリュが33個、ポマールなどのプルミエクリュが44個存在しています。
白ワインでは超有名なシャブリや最高峰とされるモンラッシュもブルゴーニュの傑出したワインとして名を馳せています。
↓ブルゴーニュワインの詳しい情報はこちらからどうぞ↓
以上がボルドーワインとブルゴーニュワインの違いについてでした❗️
この二大産地を知っておくことでワインの知識がかなりレベルアップします。
今回も最後までご覧くださいまして誠にありがとうございました😊