こんにちは、ソムリエのたきてんです😊


今回はフランスワインとイタリアワインの違いについて解説してみたいと思います🍷

フランスワインはめちゃくちゃ高いものがありますが、イタリアワインはそこまで値段が高いワインはありません。


そちらも踏まえた上で、今回も最後までゆっくりとご覧ください🤩


1 フランスワインの特徴

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世界中で最も質の高いワインを生み出している国はフランスですが、フランスがワイン発祥の地という訳ではありません。

ワインの歴史はメソポタミアからはじまり、エジプト人、フェニキア人、ギリシャ人、ローマ人へと伝わって1世紀にマルセイユに伝わりました。 
そのあと2世紀にボルドーとブルゴーニュに、3世紀にはロワール、4世紀にシャンパーニュとゆっくりとフランス全土に広がっていきました。

フランス人はブランディングをする事が非常に上手で、皆様もご存知の高級バックなどもそのひとつです。

フランスでは商品の品質を高めて規制をかけてブランド化していく傾向があり、ワインも例外ではありませんでした。

ワインに規制をかけてどんどんブランド化していった結果、現在のような高級志向のワインが生まれていったのです。

フランスのワインは原産地呼称統制(AOC)によって、産地やブドウの品種、製法などが決められています。

市場に出回っているフランスのワインは、この厳しい基準を満たしたものです。

AOCとは、Appellation d’Origine Contrôlée (アペラシオン・ドリジーヌ・コントロレ)の略称で、原産地呼称統制のことです。
フランスの数あるワイン産地には、生育されるブドウ品種の違いや、その地域での栽培方法、醸造方法など、産地ごとの独自スタイルがあります。

各産地の個性を活かしたワイン造りを守るための法的な規制がAOCです。

その他にも格付けシステムが存在し、ボルドー地方ではシャトー毎に、ブルゴーニュ地方では畑単位まで格付けをしています。

そして、テロワール主義といって極力自然のままにブドウの味を引き出す事に注意し、出来るだけ手を加えないようにワイン造りをするというこだわりぶりです。

こうしてフランスでは高品質なワインを生産し、ブランド化していったのがフランスワインの大きな特徴です。

価格は世界的に見てもかなり高いものが多数存在します。


2 イタリアワインの特徴

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全20州でワインが造られているイタリアでは、ヨーロッパ系の代表品種に加えてイタリアのみで造られている土着品種が多く、その味わいのファンも多いようです。

イタリアワインの歴史は古代ギリシャ人によってもたらされました。

紀元前12世紀以前には南イタリアやシシリアでワイン用のブドウ栽培が始まり、紀元前8世紀の古代ローマ時代には既に確立していたとされています。

その後、ローマ帝国の繁栄と共にワイン文化が栄え、現在のフランスやスペインなどのヨーロッパ地域に広がっていったとされています。

かつて古代ギリシャ人はイタリア半島を「エノトーア・テルス」(ワインを造る大地)と呼んだとされ、古代からイタリアがワイン造りに恵まれた風土であったことが記されています。


気候は温暖で日照時間も長いことからブドウが完熟しやすく、ブドウが育つ生育期にほとんど雨が降らないために病気に侵されることも少なく、湿気を嫌うブドウにとっても最適な環境です。

イタリアワインの格付けは2009年に更新され、保護原産地呼称ワイン(DOP)、地域特性表示ワイン(IGP)、地理的表示のないテーブルワイン(VDP)に三分類されています。

かつてDOCGとDOCという分類があったが、現在はDOPに括られています。

注目すべきは原産地呼称が導入された年です。

フランスでは1935年に導入されたのに対し、イタリアでは1963年に導入されました。

実に28年の開きがあるのです。

そしてイタリアの原産地呼称制度にはフランスのような厳格な格付けやテロワール主義はありません。


3 フランスワインとイタリアワインの違い

両国とも国内のほぼ全ての地域でワイン造りが行われていて、まさに世界を代表するワイン生産国です。

シンプルにワイン生産量だけでいえばイタリアは生産量世界一です。

しかも、歴史的に見てイタリアを経由してフランスにワインが伝わったのでイタリアが先輩的な立ち位置となります。

では、フランスワインとイタリアワインの違いとは何なのでしょうか。

それは「質にこだわったフランス」と「自由を追い求めたイタリア」という構図であると考えられます。

ワインをブランディングして質を上げて高級路線で攻めるフランスに対し、規則に縛られずにカジュアルにワインを楽しむ事を目的としたイタリアという特徴が大きな違いとなりました。

まさに国民性が出た結果と言えるでしょう。

しかし、近年イタリアでもフランスのブドウ品種を取り入れた高品質ワインを生産しようとする動きがあります。ライバル関係にあるフランスのブドウを使用するということは正に革命的でした。

それを代表するのが「スーパータスカン」です。


4 イタリアワインの革命児「スーパータスカン」

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スーパータスカンとは、わかりやすく説明すると『トスカーナで造られるワイン法に縛られない高品質のワイン』です。

ワイン法で定められた伝統品種を使うのではなく、カベルネソーヴィニヨンなどを使用した国際品種で本当に美味しいワインを造るのがスーパータスカンの基本姿勢です。

スーパータスカンの登場まで、イタリアワインの最高峰はD.O.C.G.ワインであり、ほとんどのワイン生産者がD.O.C.G.の認定を目指してワインを造っていました。

イタリアワインの規定は、その土地らしさが出ているワインを評価するため、D.O.C.G.に認定されるためには使用するブドウ品種は土着品種で熟成期間なども定められた範囲内でワイン造りを行わなければなりません。

これに対し、ブドウ品種や熟成期間などは定められた通りではないけれども世界的に見て品質がとても高いとされるワインがスーパータスカンです。

スーパータスカンは、今までのイタリアワインの規定にとらわれず可能な限り最高のワインを造り出そうとする新たなイタリアワインの挑戦でもあったのです。


<代表的なスーパータスカンワイン>

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今回も最後までご覧いただきましてありがとうございます😊

イタリアワインの新しい挑戦に期待しながらスーパータスカンを飲んでみようかと思います🍷

それでは、また次回〜🤗

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