こんにちは、ソムリエたきてんです❗️
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます😊
今回は テイスティング 〜基本品種特性編〜 について解説していきたいと思います🍷
重要な部分だけを抽出して記事にしていますので是非参考にしてください❗️
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください🤩
テイスティング 〜基本品種特性編 〜
1 概論
ソムリエ二次試験のテイスティングでは過去の出題例を見てみると基本的な品種がほぼ毎年出題されています。
試験内容はワインが3種類、その他のお酒が2種類で、ワインについてはテイスティングのコメントが求められ、その他のお酒については銘柄を特定しなければなりません。
ワインについてのコメントは以下の内容です。
① 外観
清澄度、輝き、色調、濃淡、粘性、外観の印象についてコメントを選択します。
② 香り
第一印象、特徴(果実、花、植物)、特徴(香辛料、芳香、化学物質)、香りの印象についてコメントを選択します。
③ 味わい
アタック、甘み、酸味、赤:タンニン分・白:苦味、バランス、アルコール、余韻についてコメントを選択します。
④ 評価
総合的な評価についてコメントを選択します。
⑤ 適正温度
適正と思われる供出温度を選択します。
⑥ グラス
適正と思われるグラスの形を選択します。
⑦ 収穫年
適正と思われる収穫年を選択します。
⑧ 生産地
適正と思われる生産地を選択します。
⑨ 主なぶどう品種
適正と思われるぶどう品種を選択します。
上記の項目について試飲をした感覚に基づいてコメントや収穫年などを推察して記入します。
(品種、収穫年、産地は都度変わります)
感覚を磨くためにはとにかく量を飲む事で、そこで重要なのが「あまり安いワインを飲まない」ことと、「単一品種を飲むこと」がポイントです。
あまり安すぎるワインは試験には採用されませんので同価格帯と推測される2000円〜3000円くらいの単一品種のワインを選びましょう。
毎回ボトルで買うのが大変だという方は、ソムリエが居るバーに行って試験対策用のグラスワインをオーダーしてみるのも良い方法です。
(私はこの手法でトレーニングをしました)
単一品種を選ぶ理由は複数ブレンドのワインを飲んでも品種特性は理解しづらいからです。
コメントの記入ポイントについては次回解説しますので今回は基本品種の特性を理解しておきましょう。
2 過去の出題品種例
それでは過去の二次試験出題傾向を振り返ってみましょう。
① 2014年
1) ソムリエ
米国:シャルドネ
オーストラリア:カベルネ・ソーヴィニョン
フランス:ピノ・ノワール
その他のお酒
ドライ・ヴェルモット
カルヴァドス
2) ワインエキスパート
ドイツ:リースリング
ニュージーランド:ソーヴィニョン・ブラン
米国:ピノ・ノワール
フランス:シラー
その他お酒
シングルモルト・ウイスキー
ガリアーノ
② 2015年
1) ソムリエ
フランス:ソーヴィニョン・ブラン
フランス:リースリング
ニュージーランド:ピノ・ノワール
その他お酒
ジン
スイート・ヴェルモット
2) ワインエキスパート
オーストラリア:リースリング
フランス:シャルドネ
フランス:シラー
米国:カベルネ・ソーヴィニョン
その他お酒
コニャック
アマレット
③ 2016年
1) ソムリエ
フランス:シャルドネ
オーストラリア:シラーズ
日本:マスカット・ベーリーA
その他お酒
マデイラ
アルマニャック
2) ワインエキスパート
フランス:リースリング
米国:シャルドネ
オーストラリア:シラーズ
スペイン:テンプラニーリョ
その他のお酒
泡盛
④ 2017年
1) ソムリエ
日本:甲州
オーストラリア:カベルネ・ソーヴィニョン
イタリア:サンジョヴェーゼ
その他お酒
オー・ド・ヴィー・ド・キルシュ
ドランブイ
2) ワインエキスパート
チリ:ソーヴィニョン・ブラン
フランス:ミュスカデ
フランス:ガメ
アルゼンチン:マルベック
その他お酒
サンブーカ
⑤ 2018年
1) ソムリエ
アルゼンチン:トロンテス
フランス:リースリング
オーストラリア:シラーズ
その他お酒
マデイラ
カルヴァドス
2) ワインエキスパート
ドイツ:リースリング
オーストラリア:シャルドネ
日本:メルロ
フランス:グルナッシュ
その他お酒
ベネディクティン
⑥ 2019年
1) ソムリエ
フランス:アリゴテ
アメリカ:カベルネソーヴィニヨン
スペイン:テンプラニーニョ
その他のお酒
梅酒
ジン
2) ワインエキスパート
ニュージーランド:ソーヴィニヨン ブラン
日本:甲州
イタリア:サンジョベーゼ
オーストラリア:カベルネソーヴィニヨン
その他のお酒
紹興酒
⑦ 出題比率について
1) 赤ワイン
シラー(シラーズ): 29%
ピノ・ノワール: 17%
カベルネ・ソーヴィニョン: 9%
2) 白ワイン
リースリング: 33%
シャルドネ: 31%
ソーヴィニョン・ブラン: 19%
つまりこの6品種が出題率の高い基本品種となります。
これらの品種特性を抑えておけば合格率はかなり上がると考えられます。
3 基本品種特性
それでは、基本6品種の特徴を解説していきます。
① カベルネ・ソーヴィニョン
特徴:外観・味わい共に濃く、渋みも強い
1) 若いとき
A : 外観
紫色を帯びたガーネットから暗いルビー、複雑な色調です。
B:香り
青ピーマン、西洋杉、ユーカリ、スパイシー、カシス、ブルーベリー、グロセイユ
C:味わい
パワフルでコクがある、肉付きがよく骨太、豊富なタンニン、収斂性が強い、フルボディ
2) 熟成すると
A : 外観
熟成が進むにつれ透明感が現れ、レンガ色のニュアンスが現れます。
B:香り
松、樹脂、焦臭性のニュアンス、焦げた木材、樹の風味、ヴァニラ、甘草、黒胡椒、干しプラム、コンフィチュール
C:味わい
丸みが増す、力強さの中でよりバランスがとれていく、タンニンもきめ細やか、極めて複雑性が増します。
②ピノ・ノワール
特徴:芳香性・多様性に富む
1) 若いとき
A : 外観
パープルがかったルビー、鮮やかな色調、中程度の濃淡です。
B:香り
赤い小さな果実、フランボワーズ、ミルティーユ、カシス、生肉、上品、スパイス香は穏やかです。
C:味わい
軽快で心地よい、張りのある酸味、爽やかな渋み、円くしなやか、ミディアムからフルボディです。
2) 熟成すると
A : 外観
マホガニーからレンガ色のニュアンスが増しエレガントな色調へ。
B:香り
動物的ニュアンス、なめし皮、森林、焦げ臭、複雑性は増します。
C:味わい
円さが増す、ビロードを思わせる、肉感的です。
③ シラー/シラーズ
特徴:濃さ、スパイシーさが特徴です。
1) 若いとき
A : 外観
紫色から黒みを帯びたガーネット、非常に濃く深い色調です。
B:香り
黒や赤い小さな果実、黒すぐり、野イチゴ、アロマのヴァラエティ豊富、黒胡椒などのスパイス香、カカオ
C:味わい
強く豊富な渋み、濃厚、たくましい骨格、酸味は充分にある、フルボディからパワフルボディです。
2) 熟成すると
A : 外観
熟成が進むにつれ透明感が現れ、さらにレンガ色のニュアンスが現れます。
B:香り
野生的ニュアンス、木や森、腐葉土、スーポワ、トリュフ、タバコの葉、コンフィチュール、甘草、シナモン、動物的ニュアンス
C:味わい
濃厚さにも渋味の柔和さが増す、肉付きの良さが落ち着き、パワーを残しながらコクのあるワインへと変貌します。
④ リースリング
特徴:アロマティックでフィネスを感じる高貴な品種です。
1) 若いとき
A : 外観
緑がかかったイエローゴールド
B:香り
花の印象が強い。 菩提樹、西洋さんざし、白いバラ、青リンゴ、柑橘フルーツ、ミネラルのニュアンス、貴腐の場合ははっきりとした蜜蝋のようなボトリティス香を有します。
C:味わい
研ぎ澄まされた酸味。フルーティ、辛口でもアルコールのヴォリュームでなめらかな舌触り、やや甘口から極甘口までありヴァラエティ豊かです。
2) 熟成すると
A : 外観
ゴールドの輝きが増していく 青みのトーンは失いません。
B:香り
ドライフラワーの芳香性が現れる。 多くの場合蜂蜜やドライフルーツのニュアンスとミネラルが強調、複雑性を増します。
C:味わい
しなやかで心地よい酸味、ふくよかさが増す、酸味の恩恵で長期熟成に耐えます。
⑤ シャルドネ
特徴:木樽熟成を伴うことが多く、持続性の長い偉大な白ワインになりうる。
1) 冷涼産地の若いとき
A : 外観
青みを帯びたイエロー
B:香り
リンゴ、柑橘フルーツ、白い花、すいかずら、ミント、アロマティック発酵によるミルキーな
C:香り
味わい
生き生きとしている、シャープな酸味、ミネラリー、ミディアムからフルボディ、キレの良い辛口です。
2) 温暖産地の若いとき
A : 外観
イエローから淡いゴールド
B:香り
洋梨、バナナ、黄色い花、菩提樹、くまつづら、木樽熟成によるヴァニラ香を有します。
C:味わい
黄色リンゴ、洋梨、酒質が太い、ミネラリー、ミディアムからフルボディ、コクのある辛口です。
3) 冷涼産地で熟成すると
A : 外観
イエローから淡いゴールド
B:香り
コンフィのようなフルーツ香、木樽熟成したものは熟成とともに複雑に凝縮される。グリルした香り、アーモンド、ヘーゼルナッツ
C:味わい
特徴の芳醇さがさらにましていく。
調和がとれて柔和で気品に富む。
4) 温暖産地で熟成すると
A : 外観
強めのゴールドです。
B:香り
ドライフルーツのようなフルーツ香、木樽熟成したものは熟成とともに複雑に凝縮される。グリルした香り、アーモンド、ヘーゼルナッツ
C:味わい
特徴の芳醇さがさらにましていく。調和がとれて柔和で気品に富む。
⑥ソーヴィニョン・ブラン
特徴:冷涼な産地では単一、温暖な産地では他のブドウと混醸されることもあります。
1) 冷涼産地の若いとき
A : 外観
青みを帯びた淡いイエローです。
B:香り
青みを持つハーブ、カシスの葉、セルフィーユなど、レモン、青リンゴ、つげ材の香り、アスパラガス
C:味わい
フレッシュ、シャープな酸味、ミネラリー、ミディアムボディ、辛口です。
2) 温暖産地の若いとき
A : 外観
淡い黄色から濃い黄色です。
B:香り
甘い香りのハーブ、セージなど、黄色リンゴ、洋梨、トロピカルフルーツ、麝香、オニオン
C:味わい
トロピカルフルーツ、黄色リンゴ、洋梨、しっかりとした酸味、ミディアムからフルボディ、コクのある辛口です。
3) 冷涼産地で熟成すると
A : 外観
黄金色がかっていきます。
B:香り
優しいハーブ、タイムなど、コンフィのようなフルーツ香
C:味わい
切れ味の良い酸味は維持、穏やかな活気です。
4) 温暖産地で熟成すると
A : 外観
黄金色がかっていきます。
B:香り
ドライハーブ、蜂蜜、ドライフルーツ、オニオンコンフィ
C:味わい
なめらかな甘いフルーツ感、酸味はやや穏やかになります。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます💮
ブドウの品種特性を覚えるとティスティング時に非常に有利となりますので頑張って覚えましょう。
次回はテイスティング 〜テイスティングコメント外観編 〜 について解説していきたいと思います⭐️
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それでは合格目指して頑張ってください🈴
管理人 たきてん