こんにちは、ソムリエのたきてんです❗️
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます☆
今回は フランス🇫🇷 について解説していきたいと思います!
フランスは教本にすると200ページ以上もあるワインの本場ですので複数回に分けて解説していきたいと思います!
一つの産地が一国分に匹敵する内容ですので気長に覚えていきましょう。
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください🤩
フランス概要編
フランスは生産量だけではなく、品揃えの豊かさや品質でも世界最高峰の生産国です。
ノルマンディー地方、ブルターニュ地方、フランス最北部を除く全域でワインが生産されており、ワイン生産地は10地方に大別されています。
1 歴史
18世紀
ガラス瓶とコルクの利用方が発見されワイン流通が拡大しました。
1789年
フランス革命により一時ワイン生産が停滞します。
19世紀
産業革命による経済発展でワイン生産が再び隆盛します。
19世紀半ばには現在の2倍以上のぶどう畑がありました。
1855年
メドック地区とソーテルヌ・バルサック地区が格付け制定されます。
1855~1856年にかけてウドンコ病による被害1863~19世紀末までフィロキセラ(害虫)による被害に見舞われました。
1878~1880年にかけてベト病による被害に見舞われました。
1935年
原産地統制名称(AOC)法が制定されました。
1953年
グラーブ地区が最初の格付けとなります。
1954年
サン・テミリオン地区が最初の格付けとなります。
1967年
ヴァン・ド・プリムールの規定確定。
1973年
シャトームートン・ロートシルトがメドック格付け1級に昇格しました。
1979年
ONIVINSの設立。シャトーダルマイヤックがシャトームートン・バローヌ・フィリップから名称が変更になりました。
2005年
ONIVINSとONIFLHORが統合されViniflorへ。
2006年
EUではオークチップの使用可、フランスAOCでは禁止となりました。
2008年
EUワインが法制定されました。
2012年
サン・テミリオン地区、最初の格付け変更となりました。
2 フランスの気候
① 大陸性気候
冬寒く、夏暑い。雨が少なく気温の変動幅が大きいのが特徴です。
内陸部、シャンパーニュ、ブルゴーニュ、ロワール河上流、ローヌ地方が対象となります。
② 海洋性気候
冬温和で夏比較的涼しく温度は高めでやや多雨です。
大西洋沿岸、ボルドー、コニャック、ロワール河下流が対象となります。
③ 地中海性気候
夏暑く冬温和。一年中太陽に恵まれ、乾燥しています。
地中海沿岸、プロヴァンス&コルシカ島、ラングドッグ・ルーション、ローヌ南部が対象となります。
④ 高山性気候
冬厳寒、夏が短く雪が多い山間部です。
ジュラ地方が対象となります。
⑤ 半大陸性気候
日照量が多く、乾燥しているのが特徴です。
アルザス・ロレーヌ地方が対象となります。
3 主なぶどう品種
フランスのぶどう栽培面積順位 (2009年時点)
1) 黒ブドウ生産順位
第1位:メルロ
第2位:グルナッシュ
第3位:シラー
第4位:カベルネソーヴィニヨン
第5位:カリニャン
2) 白ブドウ生産順位
第1位:ユニ・ブラン
第2位:シャルドネ
第3位:ソーヴィニヨンブラン
第4位:ミュスカデ
第5位:セミヨン
4ワイン法と品質分類
2008年、EUレベルで新たなワイン法が導入され、ワインは地理的表示付きのワイン(AOPとIGP)と、地理的表示のないワインに大別されることになりました。
① A・O・C 地理的表示付きのワイン
固有の特徴を持つテロワール(土地)に基づく特定の産地(主にフランス)で生産される上級ワインです。
AOCワインの中でも地区名→村名→畑名と、範囲が狭まるほど上級のワインとなっていきます。
例:ジュブレシャンベルタン=ジュブレシャンベルタン村の村名AOCワイン
ロマネコンティ=ヴォーヌロマネ村のロマネコンティという畑の畑名AOCワイン
② I・G・P 地理的表示付きのワイン
地域レベルに基づくワインで、生産地域を表示できるテーブルワインです。
③ Vin de table 地理的表示のないワイン
生産地域がない下級のテーブルワインです。
フランス・アグリメールが管轄しています。
5 フランス10大ワイン産地
ロワール河流域一帯です。
69のAOCがあり、多彩で良質なワインが手頃な価格造られています。
約半分が白ワインで、単一品種で造られることが多い。
② ボルドー地方
ブルゴーニュと並ぶ世界的にも有名な大産地です。
メドック地区では5大シャトーの「Ctラフィット」、「Ctラトウール」、「Ctムートン」、「Ctマルゴー」が、グラーブ地区には「Ctオーブリオン」を産出します。
※ Ct = シャトー ※
③ 南西地方
栽培品種はボルドーの影響を強く受けていますが地元の固有品種も赤白それぞれあり、そこからバリエーションが生まれています。
④ シャンパーニュ地方
フランスのワイン産地としては最も北にあります。(北緯50度、ぶどうの北限)
平均気温は約10度でぶどう栽培には厳しい環境です。
冷害や日照不足による影響が大きくシャンパンのAOCとして有名です。
⑤ ブルゴーニュ地方
フランスが誇る世界的に有名な産地で、南西部のボルドー地方と並び称されます。
赤、白、ロゼワインの地域AOCでもあります。特に有名なものが「シャブリ」「ジュヴレ・シャンベルタン」「ヴォーヌ・ロマネ」「ムルソー」「ボージョレー」などがあり、その中でもワインの王と称えられるのが「ロマネ・コンティ」です。
⑥ コート・デュ・ローヌ地方
フランス第2の規模を誇るAOCワイン産地です。
北部と南部に大きく別れており、ワインの個性も産地によって大きく異なります。
ローヌ地方で生産されるワインの80%AOC「コート・デュ・ローヌ」です。
⑦ プロヴァンス地方
フランスで最も古い歴史を持ち、辛口のロゼワインが有名です。
豊富な品種から熟成タイプの赤ワインや非常に個性的な白ワインも多く造られています。
AOCは9個あります。
⑧ ラングドッグ・ルーション地方
フランスで一番ぶどうの耕作面積が大きい地方です。
年間315日以上も日照に恵まれいつも風が吹いているのでぶどう栽培に適しています。
AOCワイン生産では国内3位とされています。
⑨ アルザス地方
アルザス産のワインは背の高いフルートタイプの瓶の使用が義務付けされています。
生産されるワインの90%以上は白ワインで、AOCワインは5つです。
⑩ ジュラ・サヴォワ地方
山麓の為気候は冷涼です。
ぶどう畑はジュラ山脈の麓に広がっており、この地方の個性的なワインとして「ヴァン・ジョーヌ」(黄色いワイン)と「ヴァン・ド・パイユ」(藁ワイン)があります。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます❗️
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います。
次回は フランス ボルドー地方 について解説していきたいと思います☆
それでは合格目指して頑張ってください❗️
管理人 たきてん