こんにちは、ソムリエのたきてんです😊
いつもご覧くださいましてありがとうこざいます⭐️
重要な部分だけを抽出して記事にしていますので是非参考にしてみてください❗️
今回は スペイン編 パート 2 について解説していきたいと思います🍷
それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください❗️
1 代表産地
① 北部地方
1) Rioja (リオハ)
フィロキセラ被害にあったボルドーからの技術導入で銘醸地になりました。
赤が約88%、北部地方最大のDOです。
1991年初のD.O.Ca.に認定されました。
赤ワイン用品種:テンプラリーニョ、ガルナッチャ、マスエロ、グラシアノなどです。
白ワイン用品種:ビウラ、ガルナッチャ・ブランカ、マルバシア、テンプラリーニョ・ブランコなどです。
<リオハ内の産地区分>
リオハには大きく3つの産地に分かれています。
A:リオハ・アルタ
約50%の生産量があります。気候は低温多雨で、熟成向きのワインが作られており上質です。
B:リオハ・アラベサ
気候は低温多雨。若飲みから熟成タイプまで造られており品質は優秀です。
C:リオハ・ハバ
気温は湿度が低く高温、ALC度数の高い赤、またはロゼワインが造られています。
・北部地方その他の産地にはソモンターノ、ナバーラがあります。
② 地中海地方
1) Priorato (プリオラート)
地元品種のサムソー、ガルナッチャ、外来品種を使いモダンスタイルの高品質ワインの少量生産を1980年代に外部の生産者達が始め、世界中の注目を集めました。
寒暖差が激しい気候で粘板岩(スレート)土壌です。
2009年にD.O.Ca認定されました。
生産可能色は赤・ロゼ・白ですがほとんどが赤です。
2) Penedes (ペネデス)
Cavaの産地として有名ですが、スティル・ワインの生産も本格的になりました。
地中海地方のDOの中で生産量最多です。
バホ・ペネデス、ペネデス・セントラル、ペネデス・スペリオールの3つのサブゾーンがあるり、革新的な生産者が輩出される産地です。
ウンデ・リュブレ、ガルナッチャ、ピノ・ノワールの赤ワインを生産しています。
シャルドネ、チャレッロの白ワインを生産しています。
③ 内陸部
1) Ribera del Duero (リベラ デル ドゥエロ)
ベガ・シシリア、ペスケラなど世界的名声を得るワインメーカーがあり、スペインを代表する産地の1つです。
土壌は白亜質の石灰岩中心となります。
認定品種はテンプラリーニョ75%以上、カヴェルネ・ソーヴィニョン、メルロ、マルベック、ガルナッチャ・ティエンタ、アルビーリョ(白ブドウ)となります。
スペインの中では標高の高い産地です。
2) 内陸部地方その他の産地:ルエダ
ルエダではベルデホを主要品種としたワインが造られています。
④ 大西洋地方
1) Rias Baixas (リアス・バイシャス)
白ワインが主要です。
かなり降水量が多いが花崗岩土壌なので水はけが良いのが特徴です。
栽培ブドウの95%がアルバリーニョ。(棚式栽培)ラベル表記の場合100%使用義務となります。
生き生きとした酸味が特徴の若飲みタイプのワインとなり、シーフードと相性が良く「海のワイン」とも称されます。
⑤ 南部地方
1) Jerez-Xeres-Sherry (ヘレス/セレス/シェリー)
パロミノ種主体の酒精強化ワイン、シェリーの産地です。
2 その他ワイン
① シェリー
世界三大酒精強化ワインの一つであるシェリーは現在でもスペインを代表する特産品です。
1) 正式名称
ヘレス/セレス/シェリー・マンサニーリャ・サンルーカル・デ・バラメーダ
Jerez-Xeres-Sherry y Manzanilla-Sanlucar de Barrameda
この地域を支配していたアラブ人たちが付けた名前「シュリシュ」が語源です。
2) 地域
イベリア半島南端のカディス県のヘレス・デ・ラ・フロンテラ、サンルーカス・デ・バラメーダ、エル・プエルト・デ・サンタ・マリアの3つの町を結ぶ三角地帯が良質のシェリ ーの産地とされています。
3) 土壌
アルバリサと呼ばれる石灰を多く含む白い土壌です。
4) 品種
辛口はパロミロPalomino(約95%)。
甘口はペドロ・ヒメネス、又はモスカテルです。
5) 製法
発酵後酒精強化し、熟成庫に運ばれます。
産膜酵母によって形成される膜「フロール」とともに熟成させることにより、フロールからワイン特有の香りが付きます。
6) ソレラ・システムという製法
シェリー品質の均一化と熟成を同時に行うための工夫です。
熟成樽を3〜4段積み重ね、新しい樽は上に積み重ねられ、その一部が上から二段目に、二段目の樽は三段目に、と繰り返され最後に最下段の樽に辿り着きます。
1年間に約1/3を取り出し、各段階で若いワインが古いワインと混ぜられる度に特徴がブレンドされ均質なワインに仕上がっていきます。
最下段をソレラ、下から数えて第1、第2、第3クリアデラとなります。
7) シェリーの種類
・Fino(フィノ) 極辛口
色が淡く極めて辛口です。
熟成地はヘレス・デ・ラ・フロンテラとエル・プルエト・デ・サンタマリアでALC15%以上です。
・Manzanilla(マンサニーニャ) 辛口
サンルーカル・デ・バラメーダで熟成されるフィノタイプで塩気を感じます。
ALC15%以上です。
・Amontillado(アモンティリャード) 辛口
フィノとオロロソの中間的な風味です。フィノの熟成途中でフロールが消失したものをそのまま熟成させたもので、琥珀色でナッツ風味があります。
ALC16%以上です。
・Oloroso(オロロソ) 辛口
アルコールを強化し、酸化させて豊かな香りとデリケートなコク、深みも持たせたタイプです。
琥珀色からマホガニー色でALC17%以上となります。
・Palo Cortado(パロ・コルタド)
アモンティリャードの香りとオロロソのボディをもつ希少タイプです。
・Pedro Ximenez(ペドロ・ヒメネス)
極甘口のシェリーです。
・Moscatel(モスカテル)
こちらも極甘口のシェリーです。
・Medium(ミディアム) 甘口
アモンティリャード+ペドロ・ヒメネスのテイストです。
・Cream(クリーム)甘口
オロロソ+ペドロ・ヒメネスのテイストです。
8)熟成年数保証表示
・VOS=20年以上熟成
・VORS=30年以上熟成
・いずれもアモンティリャード、オロロソ、パロ・コルタド、ペドロ・ヒメネスの4種のみが対象となります。
・Vinos de Jerez con Indicacion de Edad 12年もしくは15年熟成となります。
② カバ
スペインを代表するスパークリングワインのDOです。
1) 産地
スペイン全土に分散されていますが、カバ生産量の95%はペネデスを中心とするカタルーニャ州が占めています。
なかでもサン・サドゥルニ・ダ・ノヤが85%となります。
2) 品種
マカベオ Macabeo(=ビウラ Viura)、チャレッロ Xarel-lo、パレリャーダ Parelladaの3品種が主体です。
他にマルバシア、シャルドネ、モナストレル、ガルナッチャ、トレパット、ピノ・ノワールも使用されます。
近年、ピノ・ノワールを白のカバに使用することも認められました。
パレリャーダは花の香りをもたらします。
3) 製法
トラディショナル製法がメインです。
瓶詰めから滓引きまで最低9ヶ月熟成させます。
<カバのレセルバ>
15ヶ月以上の熟成義務があります。
<カバのグラン・レセルバ>
30ヶ月以上熟成、かつボトル替えをしていないものに限られ、収穫年表示義務があります。
最後までご覧くださいましてありがとうこざいます❗️
今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います🤩
次回は アメリカ について解説していきたいと思います⭐️
それでは合格目指して頑張ってください!
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管理人 たきてん