こんにちは、ソムリエたきてんです❗️


いつもご覧くださいましてありがとうこざいます😊


今回は フランス🇫🇷 ブルゴーニュ地方について解説していきたいと思います🍷


ブルゴーニュ地方はAOCやグランクリュの位置関係が特に重要ポイントとなります。


それでは、今回も最後までゆっくりとご覧ください🤩

ブルゴーニュ地方


ブルゴーニュ地方にはAOCが非常に多く存在し、特にコート・ドール(黄金丘陵)地域のAOCは最高級ワインです。


ぶどう栽培面積は約5万haで、ボージョレ地区が半分を占め、気候は大陸性気候となります。


1 主要品種


黒ぶどう:ほぼピノ・ノワール(ボージョレ地区のみガメイ)

白ぶどう:ほぼシャルドネ(一部アリゴテ)


ブルゴーニュワインの特徴としてはボルドーワインとは対照的に他の品種をブレンドせず一つの品種のみを使用したワイン造りを行うところです。(単一品種)


つまり、ほとんどのブルゴーニュの黒ワインはピノ・ノワール、白ワインはシャルドネで造られています。


ピノ・ノワール



2 生産地区


① 生産地区の特徴

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「引用元:ワインショップバーガンディ」

[http://www.wine-burgundy.net/smartphone/:title]

 

1)ヨンヌ県
地区名:シャブリ、グラン・オーセロワ
土壌:白亜質(キンメリジャン)
主要品種:シャルドネ


2)コート・ドール県
地区名:コート・ド・ニュイ
土壌:石灰質
主要品種:赤・ピノ・ノワール、白・シャルドネ


地区名:コート・ド・ボーヌ
土壌:石灰、泥灰岩質
主要品種:赤・ピノ・ノワール、白・シャルドネ


3)ソーヌ・ロワール県
地区名:コート・シャロネーズ
土壌:粘土石灰質
主要品種:赤・ピノ・ノワール、白・シャルドネ


地区名:マコネ
土壌:褐色石灰質、カルシウム質
主要品種:赤・ガメイ、白・シャルドネ


4)ローヌ県
地区名:ボージョレ
土壌:北部のクリュ・デュ・ボージョレ地区は花崗岩
主要品種:ガメイ




3 AOCの階層構造

 

① AOCの階級構造

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1)レ・ザペラシオン・グラン・クリュ (特級畑)

グラン・クリュ畑名がそのままAOCとなり、村名を付記しません。  
AOCの数は33(コート・ドール32、シャブリ1)で、全体からの生産比率は約1.5%と極めて少ないです。
AOC= ロマネ・コンティ、エシェゾーなど


2)レ・ザペラシオン・プルミエ・クリュ(一級畑)

プルミエ・クリュ畑名の前に村名を付記します。
AOCの数は 3)と合わせて44で、全体からの生産比率は約47.5%です。
AOC =ヴォーヌ・ロマネ・プルミエ・クリュ・レ・スショなど


3)レ・ザペラシオン・コミュナル(村名)

格付けされていない畑名を付記することが可能です。
AOCの数は 2)と合わせて44で、全体からの生産比率は約47.5%です。
AOC =ヴォーヌ・ロマネ、ヴォーヌ・ロマネ・レ・ラヴィオールなど。


4)レ・ザペラシオン・レジョナル(地方名)

ブルゴーニュ地方を付記することが可能です。
AOCの数は23で、全体からの生産比率は51%です。
AOC =ブルゴーニュ




4 シャブリ、グラン・オーセロワ地区のAOC 


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「引用元:ワインショップバーガンディ」

[http://www.wine-burgundy.net/smartphone/:title]



ブルゴーニュ地方最北部の地区でほとんどが白ワインが生産されています。

シャブリはワインの品種によって4段階のAOCに分類されていて、これらの中でAOCシャブリが面積最大、生産量最大となります。

シャブリ地区の南西にはグラン・オーセロワ地区があり、イランシー、サン・ブリがあります。


① シャブリ地区のグランクリュは全て白


シャブリ地区のグラン・クリュの数はラベルの表示が認められている特級畑7つ+非公式畑1つの8つです。

ブーグロ、ムートンヌ(非公式畑)、ヴォルデージール、グルヌイユ(面積最小)、ヴァルミュール、レ・クロ(面積最大)、ブランショとなります。


②グラン・オーセロワ地区のグランクリュは2つ


イランシー(赤ワインのみ)、サンブリ(白ワインのみ、ソーヴィニヨンブラン主体)





5 コート・ド・ニュイ地区のAOC


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コート・ド・ニュイ地区のワインの90%が赤ワインです。

この地区は世界的に有名なグラン・クリュが数多く存在する重要地区です。


① コート・ド・ニュイ地区のグランクリュ


1) ジュブレ・シャンベルタン

Gevrey-Chambertin

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「引用元:ENOTECA」

[https://www.enoteca.co.jp/item/list?_label=65:title]

生産可能色:赤のみ

コート・ド・ニュイ地区で栽培面積最大です。

<グランクリュの数は9つ>
•マジ・シャンベルタン
•リュショット・シャンベルタン
•シャンベルタン・クロ・ド・ベーズ(シャンベルタンを名乗れる)
•シャンベルタン(一番格上の特級畑)
•シャペル・シャンベルタン
•シャルム・シャンベルタン
•グリオット・シャンベルタン
•マゾワイエール・シャンベルタン(シャルム・シャンベルタンを名乗れる)
•ラトリシエール・シャンベルタン


2) モレ・サン・ドゥニ

Morley-saint-Denis

生産可能色:赤、白
<グランクリュの数は5つ>
•クロ・ド・ラ・ロッシュ(面積最大)
•クロ・サン・ドゥニ
•クロ・デ・ランブレ
•クロ・ド・タール
•ボンヌ・マーヌ(シャンボール・ミュズニュイにまたがるので一部)



3) シャンボール・ミュズニュイ

Chambolle-Musigny

f:id:takiten:20191022191821j:image

「引用元:ENOTECA」

[https://www.enoteca.co.jp/item/list?_label=6J:title]

生産可能色:赤のみ
<グランクリュの数は2つ>
•ボンヌ・マーヌ(一部)
•ミュズニュイ




4) ヴィージョ

Vougeot

生産可能色:赤、白
<グランクリュの数は1つ>

•クロ・ド・ヴィージョ



5) フランジェ・エシェゾー

Flagella-Echezeaux

生産可能色:赤のみ
<グランクリュの数は2つ>
•エシェゾー
•グラン・エシェゾー

f:id:takiten:20191022181717j:image

「引用元:ENOTECA」

[https://www.enoteca.co.jp/item/list?_label=VOS:title]



6) ヴォーヌ・ロマネ

Vosne-Romanee

生産可能色:赤のみ

<グランクリュの数は6つ>

•リシュブール
•ロマネ・サン・ヴィヴィアン
•ラ・ロマネ
•ロマネ・コンティ
•ラ・グランド・リュ
•ラ・ターシュ




7)ニョイ・サン・ジョルジュ

Niitsu-Saint-Georges

生産可能色:赤、白

グランクリュの数:無し



② コート・ド・ニュイ地区のポイント


・生産可能色が赤のみの村名AOCはジュブレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュズニュイ、ヴォーヌ・ロマネの3つで他は赤と白です。



・グラン・クリュは赤のみが基本です。



・マルサネ、マルサネ・ロゼ、コート・ド・ニュイ・ヴィラージュにはプルミエクリュがありません。



・ロゼはマルサネ・ロゼのみです。



・ボンヌ・マールはモレ・サン・ドゥニ村とシャンボール・ミュズニュイ村にまたがって存在しています。



・Musignyは赤白生産可能です。



6 コート・ド・ボーヌ地区のAOC


f:id:takiten:20191022174556j:image

「引用元:ワインショップバーガンディ」

[http://www.wine-burgundy.net/smartphone/:title]



世界最高峰の白ワイン「モンラッシェ」を産出する地区です。

コート・ド・ボーヌ地区における白のグランクリュはほとんどこの地区に集中しています。


① コート・ド・ボーヌ地区のグランクリュ


1)ぺルナン・ヴェルジュレス

Pernand-Vergelesses

生産可能色:赤、白
<グランクリュの数:3つ>
•コルトン
•コルトン・シャルルマーニュ
•シャルルマーニュ


2)アロース•コルトン

Alone-Corton
生産可能色:赤、白
<グランクリュの数:3つ>
•コルトン
•コルトン・シャルルマーニュ
•シャルルマーニュ


3)ラドワ・セリニィ

Ladoix-Serrigny

生産可能色:赤、白
<グランクリュの数2つ>
•コルトン
•コルトン・シャルルマーニュ


ぺルナン・ヴェルジュレス村とアロース•コルトン村とラドワ•セリニ村は通称「コルトンの丘」と呼ばれる逆お碗型の丘にあり、畑がそれぞれの村にまたがって存在します。

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「引用元:ちゃ〜さんのワインを知ったかぶる日記」

[http://blog.livedoor.jp/charo0310/archives/45043847.html:title]

 


4)ピュリニ・モンラッシュ

Puligny-Montrachet

f:id:takiten:20191022192120j:image

「引用元:ENOTECA」

[https://www.enoteca.co.jp/item/list?_label=68:title]


生産可能色:赤、白
<グランクリュの数4つ>
•モンラッシェ
•バタール・モンラッシェ
•シュヴァリエ・モンラッシェ
•ビアンヴニュ・バタール・モンラッシェ

 

5)シャサーニュ・モンラッシェ

Chassagne-Montrachet

生産可能色:赤、白
<グランクリュの数:3つ>
•モンラッシェ
•バタール・モンラッシェ
•クリオ・バタール・モンラッシェ





② コート・ド・ボーヌ地区のポイント


・モンラッシェは2つの村に2つのグランクリュがまたがっています。



・生産可能色が赤のみのAOCはポマール、ヴォルネ、ブラニの3つで、他は赤、白。



・ グランクリュの生産可能色は白のみが基本です。



・ショレ・レ・ボーヌ村、サン・ロマン村にはプルミエクリュがありません。



・ブラ二イは赤のみ、ムルソーは赤白生産可能。




7 コート・シャロネーズ地区のAOC


f:id:takiten:20191022174829g:image

「引用元:フランスワイン辞典」

[http://www.french-wine-jiten.com/:title]


フルーティーで軽やか、コストパフォーマンスのよい赤60%・白40%をワインを産する地区です。

グランクリュはありません。


① コート・シャロネーズ地区のAOC



1)ブローズン地区

村名AOC:ブローズン(アリゴテ100%)

生産可能色:白



2)リュリ地区

村名AOC:リュリ

生産可能色:赤、白

村名AOC:リュリ・プルミエクリュ

生産可能色:赤、白


3)メルキュレ地区

村名AOC:メルキュレ

生産可能色:赤、白
村名AOC:メルキュレ・プルミエクリュ

生産可能色:赤、白


4)ジブリ地区

村名AOC:ジブリ

生産可能色:赤、白

村名AOC:ジブリ・プルミエクリュ

生産可能色:赤、白


5)モンタニ地区

村名AOC:モンタニ

生産可能色:白

村名AOC:モンタニ・プルミエクリュ

生産可能色:白


② コート・シャロネーズ地区のポイント


・メルキュレが面積、生産量共に最大です。



8 マコネ地区のAOC


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「引用元:フランスワイン辞典」

[http://www.french-wine-jiten.com/:title]


渇色石灰質、カルシウム質などの多様な土壌でシャルドネに最適です。

爽やかでフルーティ、コストパフォーマンスの良い白ワインを産する地区です。


① マコネ地区のAOC

1)村名AOC:マコン+村名 
生産可能色:赤、ロゼ、白

 

2)村名AOC:マコン・ヴィラージュ 
生産可能色:赤、ロゼ、白

 

3)村名AOC:ヴィレ・クレッセ 
生産可能色:白

 

4)村名AOC:サン・ヴェラン 
生産可能色:白

 

5)村名AOC:プイイ・フィッセ 
生産可能色:白

 

6)村名AOC:プイイ・ロシェ 
生産可能色:白

 

7)村名AOC:プイイ・ヴァンセル 
生産可能色:白


② マコネ地区のポイント


・マコネ地区のAOCのうち、マコン・ヴィラージュが面積、生産量が最大です。


9 ボージョレ地区のAOC

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「引用元:フランスワイン辞典」

[http://www.french-wine-jiten.com/:title]


ガメイ種から造られるフレッシュ&フルティーな赤ワインを生産する地区です。

北部は花崗岩土壌で良質の10のクリュ・デュ・ボージョレが生産されています。

ちなみに日本はボージョレの最大輸出国です。


① ボージョレ地区名AOC

1)地区名AOC:ボージョレ 

生産可能色:赤、ロゼ、白

 

2)地区名AOC:ボージョレ・スュペリュール 

生産可能色:赤

 


② ボージョレ地区村名AOC

1)村名AOC:ボージョレ・ヴィラージュ/ボージョレ+村名 
生産可能色:赤、ロゼ、白

 

2)村名AOC:サン・タルーム 
生産可能色:赤

 

3)村名AOC:ジュリエナス 
生産可能色:赤

 

4)村名AOC:シェナス 
生産可能色:赤

 

5)村名AOC:ムーラン・ア・ヴァン 
生産可能色:赤

 

6)村名AOC:フルーリー 
生産可能色:赤

 

7)村名AOC:シルーブル 
生産可能色:赤

 

8)村名AOC:モルゴン 
生産可能色:赤

 

9)村名AOC:レニエ 
生産可能色:赤

 

10)村名AOC:ブルイィ 
生産可能色:赤

 

11)村名AOC:コート・ド・ブルイィ 
生産可能色:赤




※ 2)〜 11)はクリュ・デュ・ボージョレに属します。


③ ボージョレ地区のポイント


・ボージョレ・スュペリュールとクリュ・デュ・ボージョレは生産可能色は赤のみです。



・ブルイィが面積最大、シェナスが面積最小です。


10 その他のAOC


コトー・デュ・リヨネが地方AOC、生産可能色は赤、白、ロゼです。

 

 


11 ブルゴーニュの広域AOC



ブルゴーニュ地方全体を包括する広域アペラシオンです。
赤・白・ロゼ・クレレ・発泡と多様なワインが生産されています。


① ブルゴーニュの広域AOC


1) ブルゴーニュ地方AOC


•ブルゴーニュ(全色AOC)

生産可能色:赤、ロゼ、白

 

•ブルゴーニュ・ガメイ (2011年認定)

生産可能色:赤

 

•ブルゴーニュ・パス・トゥー・グラン

生産可能色:赤、ロゼ

 

•ブルゴーニュ・アリゴテ

生産可能色:白

 

•ブルゴーニュ・トネール

生産可能色:白

 

•コトー・ブルギヨン(全色AOC、2011年認定)

生産可能色:赤、ロゼ、白

 

•クレマン・ド・ブルゴーニュ(発泡)

生産可能色:ロゼ、白

 



2) オーセロワ地域の地方AOC


•ブルゴーニュ・コート・ドセール

生産可能色:赤、ロゼ、白


3) オート・コート・ド・ニュイ地域の地方AOC

•ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ニュイ

生産可能色:赤、ロゼ、白


4) オート・コート・ド・ボーヌ地域の地方AOC

•ブルゴーニュ・オート・コート・ド・ボーヌ(全色AOC)

生産可能色:赤、ロゼ、白


5) コート・シャロネーズ地域の地方AOC

•ブルゴーニュ・コート・シャロネーズ

生産可能色:赤、ロゼ、白


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最後までご覧くださいましてありがとうこざいます❗️


今回も出題傾向に合わせてかなり圧縮した内容となっていますので重要ポイントを抑えつつ、クイズや問題集を解いていくと覚えやすいと思います😊


次回は シャンパーニュ地方 について解説していきたいと思います🍾


この記事が良かったなと思って頂けたらシェアをお願いします❗️

それでは合格目指して頑張ってください😄


⬇️ ブルゴーニュ地方の問題集はこちらからどうぞ ⬇️

管理人 たきてん

🍷ブルゴーニュ地方の美味しいワイン🍷

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